コーチング・アイディア

NLPは宗教?ネットワークビジネス?あやしい危険な自己啓発?


from 湘南・茅ヶ崎の自宅オフィス

こんにちは、菊池です。

 

 

このブログには、相変わらず

「NLP 宗教」「NLP 怪しい」「NLP 洗脳」

といったキーワード検索をして訪れる方が、後を絶ちません。

 

もしかしたら、あなたもそうかもしれませんが(笑)

 

僕も、過去に2記事、それ関連の話題を記事にしています。

 

上記の2記事では、こうした誤解を受けるのは「伝える側の怠惰」として

批判する側に非はないと書いてきました。だから、伝える努力をしようよ、と。

 

 

で、改めて、今回の記事なわけですが…

 

僕は日本に何百人といるNLPトレーナー(NLPの教師)の一人なんですが、

その立場を一旦脇に置いて、一個人の意見、考え方として、結論から申し上げます。

 

NLPそのものは、宗教でも、ネットワークビジネスでも、自己啓発でもありません。

 

 

何の説得力もないでしょうけどね!笑

でもね、実は僕自身も、悩んだというか、疑った時期があったんですよ。

 

僕は、自分でいうのも何ですが、

何か一つのこととか、特定の人を偏って盲信することや、

ネットワークビジネスでいう「販売員」みたいな立場になること、

自己啓発セミナーで「ウェイウェイ」言うことが、心の底から大嫌いです。

 

なので「客観的に見て、自分はそういう人になってないか」というふうに

文字通り「人の視線を気にして生きている」タイプの人間です。

 

「人の視線なんて気にしない!」ってのが、

人生を謳歌するための重要な一つのポイントになることは知っています。

 

それでも、気にします。

 

だって、せっかくなら、カッコイイと思われたいから(笑)

 

 

なのでね、今ではNLPとか、コピーライティングとか、言ってますけど

「客観的に見て、自分は何か”良からぬもの”にハマっていないか?」と疑って考え

本当に自分のしていることは正しいことなのか、人知れず悩んだ時期がありました。

 

だからこそ、疑うと言うか、疑心を持つ人の気持ちって、よく分かるんですよ。

それだけ、良からぬものから、自分や周囲の人をを守りたいっていう気持ちの表れですから。

 

その上で、NLPは怪しいものではないと「僕は」考えています。

 

 

ただし、NLPを宗教っぽく、ネットワークビジネスっぽく、自己啓発っぽく

脚色している方は実際にいらっしゃるかもしれませんし、悪用しようと思えばできるでしょう。

 

それほど、恐らく学んだ全ての方が認識しているように、効果性の高さが異常だからです。

だからこそ、NLPの体質が誤解を招きやすいことは確かです。

 

 

と、言いますのも……

 

NLPは主に、

 

・セミナー形式(一般的な人はそもそも自腹で勉強しないし、セミナーにも行かない)

・超高額(30万円前後から、クラスによっては100万円越え)

・扱っている内容が専門的過ぎる(受講生でさえ何を学んでいるか説明できない)

・しかもその効果性が「経験的証拠」に依存することが多く、学術的証拠は少ない

・関連書籍の売り場が基本的に「自己啓発」コーナーにある(タイトルも然り)

・人生全般がテーマに上がる(夢、幸せ、自己実現、変化、より良い生き方、など抽象的)

・はっきり言って講師が胡散臭い(知人にはいませんが、洗練されてない見た目の人多すぎ)

・そんな黄金比率にも関わらず参加してしまう、色んな意味で「変わってる」受講生たち

・そんな受講生たちの紹介によって参加する人が、かなり多い

 

という、もうダチョウ倶楽部なみに「フリ」だらけだからです(^_^;

※「受講生」は悪口ではありません。意識が高いとか、そういうニュアンスです。

 

 

そもそも、NLPって、発祥はどうなってるのでしょうか?

 

 

NLP(Neuro-Linguistic Programming:神経言語プログラミング)の始まりは、1970年代です。

 

当時、カリフォルニア大学サンタクルーズ校の言語学部の助教授をしていた

ジョン・グリンダーと、その生徒だったリチャード・バンドラーの出会いから

 

「天才と呼ばれる人には、どのような言語・非言語のパターンがあるか?」

 

という研究を元に生まれ、育っていきました。

※NLPの開発に関わった方は、この他にも

ロバート・ディルツ、ジュディス・ディロージャー、グレゴリー・ベイトソン

などがいらっしゃいますが、日本ではジョンとリチャードの2名がメジャーです。

 

 

「卓越性の研究」

「人の主観的体験の研究」

「ちがいを生むちがいの研究」

 

など、様々な言われ方をするこの研究対象は多岐に渡りますが、

主には当時有名だった3人の天才セラピストだったと言われています。

 

 

業界の人でなければ当然ご存知ないかと思いますが、

この3名は現代となっても名を残している、まさに「伝説」的な存在です。

(物理学でいう、ニュートンやアインシュタインのような)

 

 

まずここまでで、宗教、ネットワークビジネス、自己啓発という

何かしらのネガティブな印象を持つ方はいらっしゃるでしょうか?

 

あるとすれば、一つ、ミルトン・エリクソンのところに「催眠」

というキーワードが気になる方がいらっしゃるかもしれません。

 

 

エリクソンは、それまで「誘導」で行われていたような、

(たとえば5円玉をぶら下げて……)「古典催眠」の常識を覆し、

自然な会話の中で人が病から回復していく「現代催眠」を生み出しました。

 

つまり、多くの方がイメージするであろう「怪しげな催眠」ではなく

最近の有名どころで言えば、メンタリスト Daigoさんのような、

スタイリッシュ(?)で自然な催眠を世の中に広めた第一人者なのです。

 

(Daigoさんも、エリクソン催眠を使っていると明言していました。)

 

DaigoさんはTVパフォーマンス向けにデフォルメされたものなので

NLPのセミナーで学ぶようなものとは少し違いますけどね。

 

 

話が横道でしたが、ようは

「催眠って、イメージしてるのと違うよ!」ということです(笑)

 

 

はいっ、そしてNLPは、その後の戦争によって

PTSDなどの心的外傷を患った多くの方の治療に貢献したり

医療、教育、スポーツ、ビジネスなど幅広く応用されたことを機に

その効果性を認められながら、急速に広まっていくことになります。

 

しかしその一方では、学術的証拠が認められなかったり、

「実践」ではなく「論理」に偏った学者さんたちからは、批判も受けています。

 

 

まあ、でもたしかに、例えば女性からもの凄くモテる男性が

「この男性がなぜモテるのか」と学術的に出そうと思っても難しいですよね。

 

ある種の「天才性」ですし、それは実地に基づいた結果なのでね。

 

心理学の学者さんが、

どれだけ人を理解(実地的な意味で)出来てるのかも謎です。

 

なので個人的には、学術的な「批判」の内容は、とても気になっています。

 

 

 

はいっ、それで、NLPは「フリ」だらけだ、と。

 

恐らく、特に批判の的になりやすいのが、

・セミナー形式(一般的な人はそもそも自腹で勉強しないし、セミナーにも行かない)

・超高額(30万円前後から、クラスによっては100万円越え)

・扱っている内容が専門的過ぎる(受講生でさえ何を学んでいるか説明できない)

の3点セットですね(笑)

 

 

セラピストでもカウンセラーでもなく、

ましてや心理学や脳科学の専門家でもない人たち(専門家もいます)が、

一体、大枚をはたいてどんな専門分野のセミナーを受けてるんだ、と。

 

「人生を変える?幸せになる?コミュニケーションを学ぶ?はあ?

 しかも、おめえ、何を学んでるか自分で説明もできねえじゃねえかあ〜!」

 

……そういうような心境かもしれませんね(笑)

 

 

じゃあ、実際のところ、NLPのセミナーって何が学べるんでしょう?

 

 

スクールによって、日程、金額、内容、資格、などが微妙に違います。

 

日程は8〜12日間くらい、金額は30〜40万円くらいが一般的。

日割りで見ると、3万円前後といったところでしょうか。

 

もちろん高額ではありますが、

専門的な学問を学ぶと思えば妥当な投資のように僕は感じます。

 

 

内容は、実は講師によって全く違います。

 

正確には、1から10まで目次は似てるけども、講師の流派や得意分野、

受講生のレベルなどに応じて、座学もあれば、ワーク形式もあります。

 

・対人関係における、無意識的な信頼関係の築き方

・発する言葉や仕草から、その人の思考や無意識のクセを見抜く方法

・無意識の制限的な思い込みを自覚させ、柔軟で自由な思考をする方法

・全ての人が内的、心的に持っている空間や時間軸を使った発想法

・心や身体に刻まれているトラウマからの回復

 

など、もう少し色々書けば、内容も明らかになりそうでしたが

(改めて思うと数が多すぎてゲンナリしたので)やめました。

 

 

僕が初級コースで扱っている主な内容(といっても専門用語ですが)

を、とりあえず貼っておきますね。分からないと思いますが……。

これだけ多くのことを学びますので、そりゃ受講生さんも

「何を学んでるかと言われても……色々ありすぎて……」となるわけです^^;

 

そして、これだけ多くの情報を「頭での理解」ではなく

「実際の体験・経験」を通じて学習していきますので、

自分の思考のクセや、思いもよらなかった制限的な思い込みに気がついたりします。

 

そうすると、物事に対する考え方や態度、捉え方や行動が変わります。

 

行動は、その人の習慣を変え、結果を変えていきます。

なので、結果的に「人生が変わっていく」というわけです。

 

 

んで、資格は、スクールの講師の流派によって色々ありますが

まあそこは受講生さんにとっては、あまり重要ではない(ことが多い)です。

 

 

こんな感じで、少なくとも僕を含め、僕の知っている限りの知人は

1日1日のセミナーに全力を注いで、受講生さんと関わっています。

 

宗教なんかに勧誘してるヒマも、

ネットワークビジネスの会員を募ってる余裕も、

自己啓発な感じでウェイウェイやってるテンションも、持ち合わせていません。

 

 

ただし、僕の知らないところで、悪用してる講師は実際いるかもしれません。

けど、僕はそんな人のことは知りません(笑)

 

 

以上(笑)

 

質問がある方は、遠慮なく菊池に送ってきてくださいませ^^

⇒ info@be-coaching.co.jp

 

 

 

 

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