目次一覧
from 湘南・茅ヶ崎の自宅オフィス
こんにちは、菊池です。
目標設定なら何でもありか?
「コーチングって、叶えたいことを実現できるようなサポートをするんですよね?
じゃあ、クライアントがどんな目標を立てたとしても、それを応援するんですか?
それに、すごく難しい目標を立てたら、どうするんですか?」
コーチングを学んでいる方から、こんなご質問をいただきました。
地に足ついた現実的な質問ですよね。
こういうの大好きです^^
まず、結論「設定するのは自由。ただし……」
結論からいえば、クライアントがどんな目標を立てようが自由です。
ただし、コーチとして応援できるか迷ったら、まず価値観とコミットメントのチェックをしましょう。
例えば、極端な話、クライアントが「人を傷つけたい」とか「普通の会社員から、1年後に内閣総理大臣になりたい」みたいな、かなり公序良俗に反したり、難しい目標を立てたとします。
このとき、コーチとして
- その目標をクライアントが達成したときに、一緒に喜べるか?
- 達成に向けて、コーチとしてコミットメントできるか?
- 達成に向けて、クライアントがコミットメントできるか?
この3つをチェックしてみて、すべてに「YES」ができたら、コーチングしても良いと思います。
設定したものは必ず実現可能か?
環境・行動・能力のチェック
当然、応援しても、100%必ず達成できるかは分かりません。
でも「どのレベルで達成できなかったのか」は、クライアントと共有すると良いです。
例えば、ウチの息子が1歳3ヶ月くらいだった頃、ストライダーという乗り物を買いました。
※ペダルが付いていない、足で蹴って乗る子ども用の自転車です。
当時、息子は足で蹴るどころか、サドルに座ると足が地面に届かない状態でした。
これでは乗りたい気持ちがあっても、乗れる「能力」がないですよね。
でも、子どもならそのうち背が伸びて、足も地面に着くようになります。
そうしたら、近い将来、乗れるようにはなるでしょう。
でも、そもそも親がストライダーを与えなかったら?(環境面)
与えても、子どもが興味を持たなかったら?(行動面)
色んなレベルで達成の可能性が変わります。
これを「環境・行動・能力のレベル」と呼びましょう。
この図を「下から上に向かって」順にチェックしていくと良いです。
例えば「稼げるyoutuberになりたい」と思ったとしたら、動画を撮れる「環境」が必要ですよね。
環境があっても動画を撮ってアップする「行動」が伴わなかったら、もちろんダメ。
行動しても、稼げるyoutuberになる「能力」がなかったり、身につかなかったら、叶いません。
逆にいえば、環境も行動も能力も、達成に相応しいだけあれば達成確率は上がるわけです。
特に、狭義のコーチング(例えばスポーツのコーチ)では、この3要素を扱います。
選手の能力を上げる環境を整え、行動を促すというふうに分けて考えると良いですね。
3つの要素があっても叶わない理由
環境も整ってるし、行動もしてるし、能力もあるはず。
なのに目標達成がなかなか出来ない……。
そういうときには、さらに2つの要素について考えてみましょう。
1つは、その目標は「自分の信じていること、大切にしていることと一致しているか?」
もう1つは、その目標は「自分が叶えるに相応しいと感じているか?」です。
ここは、環境や行動、能力などの「意識できる領域」と違い、普段は考えもしないし気づきもしない「無意識の領域」です。
無意識は、意識の情報処理能力の25万倍(諸説あります)と言われていて、僕たちの日常のほぼ全ては、無意識で過ごしています。
ということは、達成に向けてどんなに意識で頑張っても、無意識で達成を拒否していたら、圧倒的に拒否する力の方が強いわけです。
例えば、youtuberになりたいと口では言っていても、実は心の中で「有名になりたくない、人前に出たくない」という気持ちがあったり、自分はそれに相応しくないと感じていたら、無意識に拒否するという感じですね。
でも、無意識は、自分で気づけないから無意識なのです。
だからこそ、僕たちは無意識についての理解を深める必要があります。
達成したい目標に対して、それを無意識的に本当に望んでいるか?
それをチェックできる方法を知っているか、知っていないか、それだけで大きく成果は変わるでしょう。
難しい目標を設定したとき
クライアントが、客観的に見てかなり難しい目標を設定することもあります。
(難しいかどうかをコーチの主観で判断するのは、NG。客観性が必要。)
その時、もちろん、目標を適切に調整をするのも良いと思いますが、一旦コミットメントを聴いてみましょう。
どのくらい、その目標に対してコミットメントがあるのか?
目標に対して、今どのくらい必要なリソースがあるのか、ないのか?
具体的にどのくらいの期間で、どのくらいの成果を期待しているのか?
質問できることは様々ありますので、コーチ側の「難しいんじゃないかな、、、それ、、、」という気持ちは一旦脇に置いて、クライアントの思考や感情の整理をサポートしましょう^^
それでも難しいと感じる目標ならば、ステップを作ってみて、まずはこれを達成して、次にこれをして、次に、、、、とプランを組むのも良いかもしれません。
まとめ
繰り返しますが、クライアントがどんな目標を設定しようが、それは自由です。
あとは、それをコーチとしてサポートすることに、コーチがコミットできるかどうか。
感情的・技術的に、できないならば、できないとハッキリ伝えた方が良いです。
サポートする気がないとか、サポートできないのがクライアントにもそのうち伝わって、悪評としても残ります。
だからこそ、自分自身はどんな分野のコーチができるのか、何はできないのか、を明確にしましょう。
そして、環境⇒行動⇒能力⇒信念・価値観⇒自己認識の順番で、クライアントが行き詰るポイントも見てあげましょう。
最後に。
これはそもそもの話ですが、基本的にクライアントが「やりたい!」と夢中になれるテーマかどうかは、大事です。
「やらなきゃ!頑張らなきゃ!」と自分を奮い立たせないと取り組めないことは、もちろんたくさんあると思いますが、それらは「モチベーション」に大きく影響されたりしますので、達成確率が高いかというと、そうでもありません。
もちろん、行動力や持続力がある方なら、べつですけどね。
だからこそ、コーチ側が勝手にゴールを調整すると「やりたい!」が薄まったりしますので、クライアントを尊重するところから始めましょう。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
読者様からのお声:
「より良く生きるヒントがつまっている」
「今までの自分になかった視点と気づき」
「読み進めるうちに夢や目標を思い出す」
「マーカーだらけになった一冊」
「自分の見方が変わり、未来が楽しみに」
「ずっと孤独感があったが、
自分は愛されていたのだと気付いた」
「深呼吸より自然に、メンターに出会えた」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ブログ筆者:Be Coaching 株式会社
代表取締役 菊池 達郎(きくち たつお)
【 facebook 】
┗ https://www.facebook.com/tatsuo.k93
【 Twitter 】
┗ https://twitter.com/coach_bck
【 Instagram 】
┗ https://www.instagram.com/coach.kikuchi
【 Eメールでのお問い合わせ 】
┗ k.tatsuo@be-coaching.co.jp