コーチング・アイディア

「子どもといるのが苦痛」と本音を自覚したら考えたいこと

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from 湘南・茅ヶ崎の自宅オフィス

 

こんにちは、菊池です。

※炎上ど真ん中の表現になりますが、ご了承くださいm(_ _)m

 

コロナちゃんの影響で、お子さんが学校や保育園、幼稚園に行けなくなり、ご自身も唐突に仕事を休まざるをえなくなったお母さんが多いと思います。

あるいは旦那さんがテレワークになったり、早めに仕事から帰ってくることが増えて、一緒にいる時間が増えたり。

 

もちろん仕事やお給料が減ることも大変ですが、ある意味、今さらに顕在化しているのが「家庭内トラブル」です。

 

いつもは(良くも悪くも^^;)一緒にいる時間が短い旦那さんが家にいると、それだけでモメる確率が爆上がりなのに(笑)

どこかに出かけようにも、自粛モードで何か雰囲気もピリピリしてて、暗い。

 

そしてお子さんといる時間も増えて……となってくると、お母さんのご機嫌も限界を迎えます^^;

 

  • 「仕事したいのに、できない」
  • 「私だって、やりたいことがあるのに」
  • 「私はこんなに色んなことを我慢してるのに、あの人(旦那や子ども)は……」

なんて気持ちがフツフツと上がってくると、ふと、こんな言葉が頭をよぎったりします。

 

 

「私を一人っきりにしてほしい」

 

 

言い方を変えると「子どもとずっと一緒にいるのが苦痛」というわけです。

 

でも、そんなことを口にしようものなら……

  • 「子どもを生めない人だっているのに贅沢な!」
  • 「育児は母親として当たり前のことでしょ!」
  • 「子どもは何も悪くない、あなたの問題よ!」

なんて言葉が外から内から飛び交って、誰にも言えないのも、またキツいんですよね。

 

泣き止まない小さなお子さんをベランダから投げてしまい、我に返って自分がしてしまったことに気がついて後悔したなんて事件もありました。

 

誤解を恐れずに言えば、その気持ちも分かるんですよね。

そうしたくなる衝動が分かるというか、自分も、もし感情のトレーニングをしていなくて、かつコンディションが最悪だったら、ベランダから投げるとまでは言わなくても、ベッドとかに放置したくなっちゃってただろうな……って想像したことあるんですよね。正直なところ。

 

自分と息子(当時まだ半年とかだったかな?)で一日家にいるってときがあって、たまたまその時にかなり急ぎの仕事があったんですね。

で、最初は息子が寝たら仕事すれば良いかと思ってたけど、そういう時に限って、なかなか寝ないんですよね(笑)

 

寝ないだけじゃなくて、こっちの焦りやイライラが伝わるのか、ものすんごい、泣く。

「わー」ってかわいく泣くんじゃなくて、もう「ぐぼぉ”わ”があ”あ”ら”あ”!!!」って(笑)

 

同じようなママさんがいるとして、夜に旦那さんが帰ってくるじゃないですか。

 

で、もし「子どもがずっと泣き止まなくて大変だった」とか話そうものなら「お前の育児が下手なんじゃないか」とか「そんなことより仕事で疲れてるから静かにしてくれ」なんて言われたり、たまの休日にちょっと子どもを見たくらいで「俺が育児した方が良いんじゃないか^^」とかドヤ顔で言われた日には、もう……ね(苦笑)お前がベランダから飛び降りろとか言っちゃいそうになr

 

これ毎日やってたら、そりゃママさん病むわって、すごい実感したことがありました。

 

これはね、子どもを愛してないからじゃないんですよね。

「愛してるはずだけど、本当に愛してるのか分からなくなっちゃう」んです。

 

愛してるからこそ、つらいんです。

 

よく「無条件の愛」なんて言いますけどね、そういう ” キレイな(思いっきり嫌味w) ” 話じゃないんですよ。

 

お子さんがいる場合には、こうして子どもに対する感情もそうだし、お子さんがいなくても旦那さんや奥さんとの関係性のことって、何かタブーっていうか、問題として表面化しにくかったりします。しにくいっていうか、させにくい、って感じかな。

 

「もう子ども置いて一人旅にでも行っちゃおうかしら〜ははは〜」なんて笑いながら話せるくらいの方はまだ良いとして、もうガチのトーンになっちゃうような方は、なかなか友だちにも話せなかったりします。

ママ友に話したところで「うちはそんなことないよ、大変だね」なんて言われたら「やっぱり私の子育てが悪いのかしら」なんて思って、罪悪感を強めちゃうこともあります。ママってそれくらい、責任感が強いんですよね。

 

旦那さんや奥さんとの関係性もそうですね。なかなかガチのトーンでは、友だちには言えない。

(実は、ガチなトーンで相談してくる友だちがいて、職業柄、対応できるけど、普通の人がされたらすごく困ると思う。)

 

だからこうした問題は、実は少しずつ潜在化(忘れていく、ないことになっていく)していきます。

問題が表出する瞬間は日々あるんだけど、ストレス発散とか言って買い物したりして対処療法で何とかしていこうとしちゃうから、実は潜在的にはどんどん深刻になっていくんです。だから、ふとしたときに(ネガティブな理由で)育児放棄したり、離婚したりするわけですね。

 

でも、そうなる前に、どうにかしたいんです。

 

前置きが長くなりましたが、そんな潜在的な問題が、今、顕在化しているわけです。

 

で、不謹慎ですが、これは チャンス だと思っています。

 

偉そうに言って申し訳ないんですが、立場をとりますね。

そんな時だからこそ、これを機に目覚めてもらいたいんです。

 

コミュニケーションの質が重要なんだよ って。

 

でないと、またその場しのぎ「ストレス発散」の対処療法で問題が潜在化して、もっと深刻になっていつかまた返ってきます。

 

「なんでこんな気持ちになってるのに、また自分が努力しないといけないのか」と感じるかもしれません。

ただこれは、誰かのためにって話じゃないんです。自分自身のためなんです。

 

残りの人生、あなたが笑って豊かでいるために、問題に気づけた方は、目覚めるチャンスなんですね。

 

だからこそ、すぐにそのチャンスを活かせる方法を5つのステップとして書いておきます。

ピンチはチャンス!少しでもお役立ていただけたら嬉しいです。

 

※今回はお子さんとの関わりという文脈で書かせてもらいます。

 

1. 出来事に反応してることに気づく

まず、お子さんにされて嫌な出来事(例えばギャン泣きする、言うことを聞かない、いたずらする等)をされた時、自分がそれにどう反応しているか気づきましょう。

 

例えば、ギャン泣きされた次の瞬間に「泣かないで!」と怒ったり、机をバンと叩いたり。

その咄嗟にやっている行動を「反応」と呼びますが、これはほぼ無意識で、自覚できていません。

 

「おいおい、そんなに怒るなよ」「怒ってません!(怒)」という、アレです(笑)

 

泣かれた瞬間に怒ってるな、とか、机を叩いちゃうな、とか、自分がどう反応してるか気づきましょう。

 

2. 自分の感情に気づく

出来事から反応をする「ほんの少しの間」にある、感情に気づきましょう。

「イラ」とか「ムカ」とか、何でも良いです。

 

その感情が、あなたの反応を生み出していて、その反応をすることでさらにその感情を強めていることに気づくと思います。

また、その反応が、ある種の「パターン」を作り出します。

 

泣かれる ⇒ ムカ ⇒ 怒る ⇒ 怒りに臨場感が出てもっと怒りたくなる ⇒ もっと泣く ⇒ もっと怒る ⇒ ……

 

この感情に気がつければ、いつの間にか、自分がいつもの反応をしていないことにも気がつくはずです。

 

3. 深い意図に気づく

反応をしなくなった瞬間、想像してみてください。

 

「以前の自分は、以前の反応(怒るとか、机を叩くとか)をすることに、どんな意図があったんだろう?」

 

これには正解があるわけではありません。

想像であり、発想です。

 

すると、例えば「静かにしてほしかった」「言うことを聞いて欲しかった」と発想が出てきたとして、それをさらに深めてみます。

 

例えば、

「静かにしてくれないと、どんな結果になると感じていたのか?」 ⇒ 「私だって一生懸命やってるのに、それを否定されるような感覚になる」

「静かにしてくれることで、どんな結果が欲しかったのか?」 ⇒ 「しっかり育児できていると安心したかった」

 

4. 事実と解釈を分ける

人はつい「ギャン泣きするということは、育児が間違っているんだ」と、事実と解釈をごっちゃにしがちです。

でもそれが必ずしもあっているとは限らない(というか、ほとんどの場合は関係ない)ですよね。

 

人は「ギャン泣き」という事実そのものではなく、その解釈(私は間違っているなど)で悩むのです。

 

なので、発想を深めたら、その事実と解釈を分けます。

例えば「私だって一生懸命やってるのに、それを否定されるような感覚になる」という発想をしたなら、子どもがギャン泣きすること(事実)と、一生懸命やってることを否定される感覚(解釈)とを分けるのです。

 

子どもが泣いている(事実)、そして私はそれを見て、自分を否定されている感覚を感じている(解釈)という感じ。

 

5. 事実を見て行動を選ぶ

ここまで来たら、一旦、解釈は脇に置いて、事実を見てましょう。

 

「子どもがギャン泣きをしている」それが事実です。

じゃあ、どうしてギャン泣きしているのか?

 

おむつ?お腹減った?眠い?何かが不快?ママの焦りが伝わってる?泣きたい気分?……etc

 

その事実を見て、何をしたら良さそうか行動を選びましょう。

行動したことが違っていたら、また違う行動を試せば良いだけ。

 

ここに一喜一憂はいりません。

 

そして、一生泣き続ける子どももいませんよね(笑)

いつか終わる。だから、いつか終わると思って、色々試してみましょう。

 

そもそも何でも一人で解決するなんてムリ

上記の5つのステップは、あらゆる出来事に応用できるはずです。

すごく気持ちが楽になるし、慣れてくるといつでも冷静に感情や行動を選べるようになりますので、ぜひ試してみてください。

 

でも、ね。

 

さっきも言いましたが、これを機に、コミュニケーションの質について考えてみて欲しいんです。

 

コミュニケーションの質の重要性って、対家族だけじゃなくて、人間関係全てに言えることですから、つまり一生モノの「スキル」なんだと、まずは知って欲しいんです。

 

で、上記のステップでもお気づきになると思いますが、コミュニケーションって、相手をどうにかする(動かすとか、操るとか、思い通りにするとか)ノウハウじゃなくて、やっぱり最終的には「自分自身とどう質の高いコミュニケーションをするか」に立ち返っていくわけです。

 

自分と質の高いコミュニケーションがとれたら、どれだけモノゴトの見え方や聞こえ方、感じ方が変わるか。

その変わったことによって、どれだけ人生を豊かにできるか、想像してみて欲しいんです。

 

コミュニケーションの質 = 人生の質 なんです。

 

プレゼンがどうとか、うまく会話ができるかとか、そういう話じゃないんですよ(笑)

 

そして、今回のステップのように「あるコミュニケーションが起きているレベルよりも、より高いレベルでコミュニケーションする」ことを、メタ・コミュニケーションと呼ぶのですが、菊池はその理論を実用的にするために「菊池式」としてオリジナルに編集してセミナーなどでお届けしています。

 

それを学ぶも良し、他のコミュニケーションセミナーに出るのも良し、です。

が、決して一人でどうにかしようとするのは、オススメしません。

 

世の中には、たくさんの人がいます。

 

こうしてブログでご縁があったように、誰かとつながれる、頼れる、その豊かさを活用してくださいね^^

 

 

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ブログ筆者:Be Coaching 株式会社
代表取締役 菊池 達郎(きくち たつお)

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